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公欠素晴らしい。


朝から大きな高校のバスに乗せていただいて文芸コンクールの表彰式兼講演会。2時間もバスに揺られるのが久々だったので疲れたけど目の前の谷川やら山を見るとここに住みたいとすら思う。河童出そう。


表彰式が早めに終わった時点で講演会まで昼休憩が1時間半超というとても暇な事態に陥った。仕方ないので館内(コミュニティセンターの会議室で行われていた)をうろうろ散策していたら図書館が館内に併設されていて一気にテンションが上がる。


平日の昼間なのもあるだろうけど地元のご老人と同じようにバスに乗ってきた高校生がぽつぽつ、それ以外は静かなものでたいへん過ごしやすい。学習室も、本を読むための窓を臨む椅子もあって楽しい。


といってもご飯含めて1時間半で読める本はそんなにないので本棚をぶらぶら見て回ってたら前から読みたいと思っていたスタンリイ・エリンの「特別料理」の入ったホラー作品集を見つけてテンションが上がった。


もともと米澤穂信さんの「儚い羊たちの晩餐」でタイトルが出ていたので気になっていた小説だけど、同じ作品にタイトルの出ていたダンセイニの「二壜のソース」の方が個人的には好きだと思った。ぞくぞくして楽しい。


食事をえがいた作品は面白い。朝食、晩餐、ランチ、絵画や小説、食事描写に含まれた意味は大きいと思う。有名なのは最期の晩餐とか、二人きりの食事はセックスを現すとか現さないとかそういうの。


食事してる絵も好き。好きな食事シーンは、絵画で言ったらヨルダーンスの「豆の王」とか、ウィリアム・キラーの「便宜的結婚」とか。前者は頓珍漢の宴っぽく、後者はメーベルっぽい。


あと血界戦線のエンディングでチラッと映る、フェムトとアリギュラがテーブル囲んで爆笑してるシーンも大好き。一瞬というか2カットしか写らないけどものすごく印象に残る。


食事シーンを魅力的に書ける人になりたい。


お偉い詩人の先生が講演をしてくださった。

面白い言葉がたくさん。


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創作者として頭の痛いお言葉ばかり。自己満足になってはいないか、頭でっかちになってはいないか、心配どころが増える。